多彩な研修で磨く医師としての未来 外来業務の補助や他科の入院患者さまの診察、病棟業務を行っています。また、指導医の指示に基づいて手術に参加したり、時には学生の指導も担当したりしています。このような多岐にわたる業務を通じて、自らの実力を着実に高めていくことができることを嬉しく思っています。勉強して身につけた知識や技術を、患者さまの診療に活かすことができるとき、そして患者さまが良くなったと感謝の言葉をいただけたときには、大きなやりがいを感じます。 常に患者さまの立場に立ち、安心感を提供できるよう心掛けています。将来は専門医そして学位取得とステップアップして、より高度な医療を提供できるよう努力していきたいと思っています。 砂川 滉(2021年入局/専攻医) 入局の決め手となったこと 学部3年生の時に研究プログラムで皮膚科学に配属され、表皮角化細胞の研究やアトピー性皮膚炎患者のセリンプロテアーゼインヒビターの遺伝子異常に関する研究に従事しました。その後、臨床実習や臨床研修で皮膚科を選択したことで、臨床から研究まで幅広い皮膚科の魅力に触れ、入局を決意しました。 入局して良かったこと 補助業務だけでなく診療・手術など幅広い業務に携わらせてもらえるので、あらゆるスキルを身に着いていることを実感しています。研究期間中は病棟医の仕事が免除されるため、研究に没頭することができます。研究のための臨床と研究の両立がかなうところも、当局の魅力の一つです。 研究について 大学院1年目は他の先生の実験を手伝い、実験計画の作成や準備を行いました。今後は遺伝子改変マウスを用いたネザートン症候群の病態解明と治療開発に関する研究を行う予定です。 ネザートン症候群は希少な疾患ですが、苦しんでいる患者さまのために少しでも役に立つデータが取れるよう努力します。そして研究データがアトピー性皮膚炎など他の疾患にも応用できれば良いと考えています。 1日の流れ 8:00 【出勤】 カルテをチェックして診療の準備をします。 8:30 【朝回診・外来業務】 担当入院患者さまの回診後、外来の補助や処置などを行います。手術に入る日もあります。 13:00 【昼食】 空き時間に院内のパン屋さんに立ち寄ります。時間がある日は学食を利用することも。 14:30 【午後回診・処置・カンファレンス】 入院患者さまの診察や処置を行います。カンファレンスでは患者さまの臨床や病理所見を見ながら治療方針についてディスカッション。週1回の病理カンファレンスも指導医の先生が丁寧に教えてくださり大変勉強になります。 20:00 【退勤】 業務は定時に終わる日が多いですが、この日は勉強や研究をしてから帰宅しました。帰宅後は運動や趣味の活動でリフレッシュしています。 入局を考えている方へのメッセージ 初期研修2年間を大切にし、幅広い経験を積んでください。皮膚科は皮膚症状から全身の疾患を考察する診療科なので、その多彩な経験が必ず役に立ちます。 大学病院での研修は、重症の患者さまも多く大変なこともありますが、豊富な指導医の先生や先輩の指導の下で着実に実力をつけることができます。