われわれは表皮のセリンプロテアーゼ活性に興味をもっており、これまでにTh2サイトカインIL-4およびIL-13がKLK7発現およびAD病変部におけるキモトリプシン様セリンプロテアーゼ活性を増加させることを見出しました。 また、われわれがAD患者前腕の角層中セリンプロテアーゼ活性を測定したところ、その活性は病変部のみならず非病変部においても有意に増強していること、またその活性はADのバイオマーカー値と正の相関を示すことが明らかになりました。 今後は患者の表皮セリンプロテアーゼ活性をより簡便に測定できるよう、新規検査手技の確立を目指します。